このレビューはネタバレを含みます
[福山雅治が父親になろうとする話]
観終わって少し経つと、スターである福山雅治の顔ばかり浮かんでくる。
しかし、その福山雅治の良多は、子供の取り違えが起こってしまってからは、父親役割も仕事でのマニュアルのように仕切ろうとして、会ったばかりの本当の自分の子供(黄 升炫)にも相手の両親にも総スカンを食らってしまう。
金も地位もある良多が、親としては半人前であることが暴露された所で、むしろ観ているこちらはそれはそうだろとほっとする。続いて、妻である尾野真千子のみどりともぎくしゃくしてきて、これもまた、それはそうだろと思う。
でも、最後には、引き取った子供とも何とか暮らせそうだし、育てた子供を捨てたみたいになっていたのがやっと和解する。
良多(福山雅治)と琉晴(黄 升炫)はあんなにうまくいくだろうか? 黄 升炫君は実際の役柄よりも一癖ありそうだし、福山雅治の良多が、彼を納得させられることはとても出来そうにないように思う。
うまくまとめてしまっている所が、このストーリイの限界なのかもしれない。(2018.6.23)