【2013/10/15:シネマカリテ】異なるヒエラルキーの同級生とちょっとしたきっかけで親友になったことがある。「見る」「見られる」に終始した欲望と、その閉じられた中で肥大化する自己が制御不能になる感覚、身に覚えがある。自分が頂点捕食者だなんて思ったことはないけど、妄想くらいはしたことがある。…そんな自意識過剰な人なら、思うところがあるはず。(わたしもそう、プチアンドリューです。)
そんな人じゃなくてもアンドリューのカメラを通してずっと彼らと一緒だから、例えば「空飛べるんじゃね？」の彼らの昂揚をみんな共感できるはず。ファウンドフッテージならではのブツ切り映像でどんどん昂揚と共感(そのうち違和感)を繋いでいく中、要所要所でマットがいつも常に的確なイイ事言ってるんだけど、アンドリューの中には「見る」「見られる」の関係性しかないから届かない、もどかしい。スマホ集めて自撮りさせるアンドリューはは悲しすぎる。ラスト、マットの強さは救い。
総じて面白かったです。みんなが騒いでるのわかる。映画のデキ云々じゃない部分を、ワイワイ語りたくなる。ただ、その力でお母さんなんとかできなかった？等、気になってしまうとこもあり。クライマックス、あんなに力使ったら鼻血どころか二人とも死んじゃうでしょ、って思ったり(そういうラストになるのかなと思ったら違った)。野暮かしら。
