nosonoka

クロニクルのnosonokaのレビュー・感想・評価

クロニクル(2012年製作の映画)
3.4
童貞こじらせエスパー映画
そこら辺にいる高校生3人組がひょんな事で超能力を手に入れた事(手に入れるまで退屈だけど)から日常が変わり誰も想像出来なかった結末が待ち受ける
そもそも何を思ってカメラを回して記録を撮ろうとしてたのかは理由不明なPOV
三人三様の超能力の使い方があり習得していく過程は自然と彼らの中が深まるのも違和感なく面白い
学校では底辺、家庭では親父の脅威に怯え、病弱な母をかかえる内気な主人公はあるきっかけから徐々に悪い方向へと頭角をあらわしていく
思春期だからこそ死にたい程恥ずかしい失敗は誰にでもあるが、主人公は超絶的負の感情をバネとしてしまって後半はあれよあれよと無計画に転落人生を歩む
あまりにも急に破滅的で全く打算的でないのが哀れすぎて、ある意味リアリティがある、が、報われなさすぎるのが見終わって凄く心にポッカリ穴が空いた感じになった
「頂点捕食者」という中二病名言を残した彼は童貞卒業さえできてればもっと楽しい人生を送れたはず
男なら痛いほど共感できる青春SF
全編BGM無しは辛かった
nosonoka

nosonoka