EDDIE

クロニクルのEDDIEのレビュー・感想・評価

クロニクル(2012年製作の映画)
3.8
正直大して期待してなかったんですが、想像以上に面白かったです。
ひょんなきっかけから突如超能力を身につけてしまった若者3人。
突然の開花から3人の結束力は高まりますが、徐々に悪い方向に事が運んでいくという物語。
今やクリードシリーズでブレイクしたマイケル・B・ジョーダンが、学校の人気者スティーブを演じていますが、まだ初々しさがありながらも存在感ありましたね。
で、デイン・デハーンが演じる主人公アンドリュー。彼は3人組の中でも学校での存在感は一番薄くパッとしない学校生活を送っていました。しかし、超能力が開花した3人の中では抜群のセンスを誇り、いとも簡単にレゴを触らずに組み立てたり、空を飛んだりします。
この素晴らしい力をどんどん悪い方向に使い始めてしまうのですが、その末路は惨憺たるものでした。

まぁ超能力を手に入れたら良からぬことに使うってのは使い古された手法、脚本ではありますが、人間の弱さってのを上手く描いていたと思います。

残念な点としては、超能力が開花した瞬間があまりにも突然だったこと。きっかけはわかるのですが、そこからいきなり使い出すものだから、できれば徐々に自身の能力に目覚めていく様が描かれていたらもっとよかったですね。
あとは撮影技法。常にハンディカメラを持ち歩いてる3人組ですが、このカメラ視点いわゆるPOV技法なんですが、なんとも見づらい。最後までこの撮影方法に拘ったのはイマイチ賛同しかねるというところ。POVで最後までよかったなと感じたのは『クローバーフィールド HAKAISHA』。あれぐらいの臨場感ある映像であれば適してるのでしょうが、本作はなんとも中途半端な感じがしました。
最後に初めて空を飛ぶ場面。明らかにワイヤーで吊ってるように見えてしまい、もうちょっと撮り方工夫してほしかったな、と。

自分としては珍しく苦言を呈しましたが、期待以上に楽しめたのでこのスコアです。
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