このレビューはネタバレを含みます
号外/
『女を物のように呼びラリって自業自得に事故り
「自分たちはその【顔面障害者】を置き去りに
クルーザーを飼い
ワインを楽しみながら・・
各々それぞれの不幸で大笑いし」
死んで逝った後その不幸で『涙』の結束により【嘘の一体感】で『共同体』を引き締める』
・・人間の都合の良い
【毒】
を
エスプリの効いた平易な文体で二時間三十分描いた
『フランス人らしいフランス映画』
どこにも登場人物たちが死んだ友人に対して【毒】のあるような行為を行っておりません
ただ
『休日』と言う人間の「自由」な部分に焦点を当てることにより
『人間』がその時々に使い分ける都合の良い【毒】を描いた
二時間三十分が長い?
ドラマティックな「起伏」に洗脳されてしまっているアメリカ映画ドンパチ脳によるモノと思います
「平易な日常」を描くならこのくらいの深掘りは必要
ただ曲群がフランス映画にアメリカ英語圏の楽曲が並んでるのが
やはりフランスもアメリカ化しているのかと改めて残念
ゲンズブールの雰囲気をまとうフランス映画が亡くなってしまったのが
残念だ。