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本陣殺人事件のkratterのネタバレレビュー・内容・結末

本陣殺人事件(1975年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

東西ミステリーランキング100で上位に入る本作です。

全く推理要素を期待していなかった(どうせ古い映画だからつまんない理由でしょ?的に)為に、良い意味で期待値が下がっていたので面白かったです。

以下、ネタバレ含みます。

・犯人は他殺だと思われていたケンゾウで実は自殺。新婚初夜に妻を殺して夫婦で殺されたと擬装した。

・ケンゾウは、処女だと思っていた妻が経験済だと言う事実(医大受験崩れの男と関係があった)に愕然としてその自暴自棄から自殺。

・自分にコンプレックスを持つ弟に頼み込む事で弟のプライドをくすぐり、共犯に仕立て上げた(身寄りのないタクシー運転手を殺害し、手を切り落とし利用。運転手は猫の墓に埋める)。タクシー運転手が恨みを持つとの脅迫文めいた文章を偽造し、ケンゾウ本人がケンゾウに届ける自作自演をした。

・凶器は日本刀。糸と水車を利用し使用後に現場から遠い場所で発見されるように工作。

等など必要十分な構成で見せてくれました(70〜80年代のATGを思わせる映像も僕は好きです)。時間も程よいし、過不足無い構成でした。敢えて突っ込むならケンゾウの自殺の動機、貞操観念が現代の人からすると違和感を覚える事位ですね。

今年観た本数/目標(33/104[▲71,31.7%]/120[▲87,27.5%])
映画館で観た本数/目標(8/24[▲16/33.3%])
MW評論作(3/52[▲49/5.8%])
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