複雑な人間関係による怨恨、日本家屋の構造を利用した殺人と横溝作品のテイストを残しつつも独自の映像美に昇華した高林監督の手腕の見事さよ。大映スタッフによるサポートが低予算作品とは思えない重厚で奥行きの…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
原作は既読。
序盤のおかっぱの高沢順子は岸井ゆきのかと思いました。
読み物としては面白いけど密室を構成してしまっては外部犯ではないことの裏付けになってしまうので現実味がないんですよね。
犯人が結局…
岡山県の一柳家長男賢蔵と久保克子の結婚式後の深夜、新郎新婦の寝屋である離れ家から悲鳴と琴をかき鳴らす音が惨劇を知らせる横溝正史原作の本格推理小説の映画化。横溝正史の戦後第1作目、金田一耕介のデビュー…
>>続きを読む語られた動機もきっとそれが全てじゃない、ああじゃなくたってプライドが傷つけられた事実さえあれば、人は凶行に及ぶことだってある。踏みにじられたと勝手に思い込む、それを人のせいにする、理性的な判断ができ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ゴシックとロリータが拮抗し血を吸うシリーズ番外編のよう。冒頭からして鞄に西洋人形をつけたロリコン金田一が遺影からして異様なロリータ鈴子の寺山ワールドな葬列に遭遇。シュール極まりない。アメリカでポーの…
>>続きを読む高林陽一監督のATG作品。
後にシリーズ化される、横溝正史原作の金田一耕助シリーズのさきがけとなった作品。
ATGでも、こういう映画があったのだなぁ~と不思議な感じがした。
高林監督は、翌年『金閣…
市川崑✕石坂浩二以前の金田一モノ。金田一耕助はヒッピー風な中尾彬。ATG製作で時代背景を現代にしながらも、高林陽一の演出と、西岡善信・森田富士郎ら大映京都のスタッフ陣の手腕よって横溝的な空気を上手く…
>>続きを読む