タフな私立探偵マローンの活躍をアクション満載で描いた、クライムミステリー。
監督は映像派で知られるラッセル・マルケイ。
これは面白かったですよ。レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」など古いハードボイルドな探偵小説が好きな私にはツボでした。
この作品も多分、チャンドラーの探偵マーロウに影響を受けているんでしょう。
マーロウとマローン似すぎですからねw
コメディ要素が多めなので欲を言うともう少し硬派なのが好みではあるんですが。
冒頭から激しいアクションシーンでその後もライトな部分と激しいアクションが交互に展開します。
粋な会話、窮地に追い込まれても強がりの台詞、ラッセル・マルケイ監督は古い探偵物が好きなんでしょうね。
雰囲気をちゃんと心得ている感じです。
コメディ部分も面白く、マローンの母ちゃんには笑いましたw
コメディ部分とシリアス部分の対比もメリハリがあってバランスが取れてました。
ただ…お話しとしては登場人物が少なく、マローンの行動範囲も狭いために大体の話しの行き着く所が読めてしまいます。
気になる部分もあって私立探偵で権限ないはずなのにマローンは無茶苦茶するし、この町は警察が無いのかっていうくらい警察の存在が皆無だし。
まぁ…こういう設定の物語でつっこむのは野暮でしょうかねw
「UFO 侵略」を観た後だったからもあるんでしょうが、個人的には楽しめた映画でした。
