イチロヲ

極底探険船ポーラーボーラ/最後の恐竜のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
北極観測を推進しているアメリカの大富豪が、日本の技術を結集させた探査船に乗り込み、太古の世界が保存されている不思議な土地を探検する。円谷プロが特撮を務めている、日米合作の恐竜映画。

恐竜の映像表現に、日本産の「着ぐるみ特撮」を採用。モコモコとした手作り感が半端ないけれども、演出の妙により巨大生物感を見事なまでに打ち出している。また、スーツアクターの表現力にも深い感動を覚えることができる。

太古の世界のシークエンスでは、日本人の役者が演じている原始種族が登場。狩猟行為を生き甲斐にしている主人公(リチャード・ブーン)と、その土地で生活している原始人を対比させながら、「本当に野蛮なのはどちらか?」を提起していく。

原始人側に物語のヒロイン(関谷ますみ)が配置されているが、残念ながら「ウパー」とは言わない。また、ソフト版の収録音声では、主人公の吹き替えを森山周一郎が担当しているため、目をつぶるとチャールズ・ブロンソンが出演しているような錯覚に陥る。
イチロヲ

イチロヲ