FREDDY

ヘルレイザー3のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ヘルレイザー3(1992年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

自身の小説『ヘルバウンド・ハート』をクライヴ・バーカー監督自らが映画化したホラー作品『ヘル・レイザー』シリーズの第3作である本作は、とある日の夜、急患で混雑している様子を現場レポートするためスラム街近くの救急病院に赴くも初仕事ながら空振りし、突然舞い込んできた別の事件の取材のため撮影クルーたちが去り1人病院に取り残されていたところ、一台の救急車が到着し、救急救命室に運び込まれた全身に無数の鎖が繋がれていた男性が謎の死を遂げる瞬間を目撃するも、証拠となる映像がないことから上司に信じてもらえず独自調査に乗り出した新人TVレポーターのジョーイ・サマースキルが、亡くなった男性と一緒にいた女性・テリーとともに事件の真相を追求していた中、クラブ「ボイラー・ルーム」のオーナーでテリーの元彼でもあるJP・モンローがガラクタ店で購入し自室に飾っていた、不気味な彫像に刻み込まれていた魔道士ピンヘッドが復活を遂げ殺戮を繰り広げていたことで、天国と地獄の間にある"煉獄"と呼ばれる場所で出会ったエリオット・スペンサー大尉の依頼を受けピンヘッドの封印に奔走していく様が描かれた作品となっているのだが、今作では後にピンヘッドとなるエリオット・スペンサー大尉がいかにして魔道士になったのかが映し出されますし、終盤ではエリオット・スペンサー大尉とピンヘッドの対決も描かれ、新たに登場した魔道士たちのキャラクターヴィジュアルもユニークでしたし、面白いと思える要素はあることにはありました。ただ、前2作と比べてしまうと世界観やピンヘッドのキャラクター性が異なることで生じてしまった違和感が最後まで拭いきれず、B級感満載でコメディ色も若干強かったですし、迫り来る恐怖というものも薄味。なんとも言えない一作でした。
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