セトダイスケ

ヘルレイザー3のセトダイスケのレビュー・感想・評価

ヘルレイザー3(1992年製作の映画)
2.8
ヘルレイザーの弱点はずばりセノバイトは悪い人ではない事なのだ!!永遠の痛みという快楽を"良かれ"と思って与える、ありがた迷惑な奴ら。
第一ルマルシャンの箱を開けた奴しか危害はないし、ピンヘッドは取引を持ちかける事が出来るインテリで話の分かる奴(チャタラーは論外)

つまり、そんな奴は映画にとって扱いずらかった…。今作では、ピンヘッドは人間界を乗っ取りにきた悪者として扱われる。しかも、『今度はコンクリートジャングルだ』ばりに繁華街の真ん中に現れるというホラーシリーズお馴染みの展開。

映像は一気に近代的に、ハリウッド的な絵面に"おぉー"っと期待は高まり、大量虐殺や爆破、新種セノバイトなど景気の良さは評価したい反面、他のホラー映画と同じになっちゃったな……という印象。逆に絵面のバカさに加え、ピンヘッドの動機や行動もイマイチ インテリジェンスを感じない。ピンヘッドとコインの裏表で描かれる人間の姿も「2でも出てたけど結局お前誰やねん」感否めず。

ただ、ホラー映画がシリーズ化するにあたって こうなっちゃうんだなぁ感が香ばしい作品ではありました