奥田ラプンツェル

ヘルレイザー3の奥田ラプンツェルのレビュー・感想・評価

ヘルレイザー3(1992年製作の映画)
3.0
「こんなのヘルレイザーじゃない」という声が多く、賛否ある作品となってしまった第三弾。
1〜2までのセノバイトはあくまでも、"呼ばれて来たぞ"のスタンスで一貫していたのに、今作はセノバイトで世界を支配したいとかいうガンジーもびっくりな野心たっぷりのピンヘッドを堪能できます。
その為には人もガンガン殺すし、あいつもこいつもそいつもみんなセノバイトにしてやる って感じでかなりパワータイプ化してた。2までの知的な感じは何処へ…
しかしながら、このバイオレンスでジェノサイドたっぷりな展開はホラー映画としてのセオリーをなぞっていて、とにかくブチ殺す!なキャラクター像ってのは本来のあるべき姿でもあり。今までのピンヘッドのポンコツぶりを考えれば、ある種名誉挽回とも言える程の傍若無人っぷりを発揮。
そうだよなホラー映画の悪役はこれくらい力でゴリ押しても良いんだよな…
お約束である大量の虫は出てこなかったけど、クソデカモザイクがかかるくらいのお色気シーンがありました。背中の2/3くらいまでボカしてあった。そこはやっぱりギリギリモザイクでお願いします。
カメラと合体したセノバイトや、喉元の切れ目でタバコ吸うセノバイトは流石にギャグ。