ふうこ

箱入り息子の恋のふうこのレビュー・感想・評価

箱入り息子の恋(2013年製作の映画)
3.8

役所勤めの天雫健太郎(星野源)は内気な性格。35歳になってもまだ恋人ができたことがなかった。両親は心配に思い、代理お見合いに参加する。そこで出会ったのは、視覚障害のある奈穂子(夏帆)を一人娘にもつ今井家だった……

タイトルは「箱入り息子の恋」なのですが、「箱入り息子と箱入り娘の恋」と言った方が正しいのかも。健太郎も奈穂子もとても大切に育てられてきたのだなと伝わってくる、(家柄だとかお金持ちだとかという意味ではない)育ちの良さが滲み出ています。
奈穂子の父には激しく憤りを感じる部分も多いのですが・・・いや、正直本作を観る限りそんな部分しかないのですが(苦笑い)、それでも、あの人なりに奈穂子がすごくすごく大切なんですよね、きっと。健太郎の母も、いくらなんでもそれは言ったらだめ…となるシーンがあるのですが、愛する息子を思うあまり冷静さを失ってるのだな、と。

現実的なこと、些細なこと、気になる点や引っかかる点が、あることにはあるのですが、とにかく応援したくなる健太郎と奈穂子の恋。温かくて、優しくて、見守っている側まで恋がしたくなるような。この二人のように、なんの混じり気もなくお互いを想い合えたら、すごく幸せですね。これからもこの二人には、どうか幸せでいてほしいです。

ただ、個人的にラスト10分程があまりにも「えぇーーー!?」となってしまいましたので、評価は少し下げさせていただきました・・・(苦笑い)

内気でもっさりとしているけれど、優しく内に秘めたパワーのある健太郎を演じた星野源も、あまりにも白いワンピースの似合う、儚げで美しい奈穂子を演じた夏帆も、とても魅力的でした (*^ ^*)
ふうこ

ふうこ