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箱入り息子の恋の247のネタバレレビュー・内容・結末

箱入り息子の恋(2013年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

オススメされていたので視聴。

【良かったと思ったところ】

星野源の「彼女いない歴=年齢35歳童貞男」の演じ方が妙にリアルで、それを憂いる両親がまた愛らしく、とても面白かった。
ヒロイン役演じる夏帆の透明度たるや……盲目の女性役というものを瑞々しく演じていて見ていて見惚れてしまった。
何より脇役の両者家族が本当にとても良かった。
平泉成演じる主人公側父親の向き合い方、最高だし、大杉漣演じる彼女側父親のいけ好かない感じやあのラストの必死な姿がとても好きです笑



【微妙だなと思ったところ】

ストーリーについてはコミカルな感じのような恋愛映画のような。
終盤めちゃくちゃコメディ的?バタバタっとしたオチで驚いた。
起承まで若干コミカル味を混じえつつゆっくりと2人たちを描く恋愛映画だと思って楽しんでいたが、転結のところで「え?」「ええ!?」となってしまった。突然少年少女向け漫画の恋愛劇を見てるような、悪く言えば突然雑にジャンルが変わったようななんかこう……うーん上手く言葉に出来ないが、後半が要所要所ぶっ飛んでるなあと……こんな2人を愛がそうさせる……と思えばまあ楽しみ方もあるのかも。でも気持ちは痛いほどわかるが、主人公側母親が放った「あなたは耳も〜」はせめて旦那が怒って欲しかったな。ずっと何も言わず立ってるだけで顔も映らないんだから、いっそいなくても良かったのではないかとさえ思った。

あと星野源を轢いた車の運転手と、吉野家で泣いてる夏帆の周りは何で何もせずじっとしてるんだと思った。
なんかそういう些細なところで、「この映画の世界はエキストラ的モブ存在は感情も言葉も持たない世界なのか?」と思ってしまって、後半乗り切れなかった。

昇進試験や、両者家族の関係、など、結局どうなっていくのかは作中描かれていないのでそこら辺も不完全燃焼というか。。

うーん、邦画ってこんなもんか、と思ったけど、そんなことない気するんだよな。
自分は誰かに勧めることは無いかなって感じです。
ありがとうございました。
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