美月

箱入り息子の恋の美月のネタバレレビュー・内容・結末

箱入り息子の恋(2013年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます


世の中の星野源さん大好き時流にイマイチ乗り切れず戸惑う今日この頃。
何だったらアンチに片足を突っ込みかけてる心境で鑑賞しましたが、…いやぁ良い映画でした(笑)
思いのほか、という部分が大きいのかもしれないですが素直に面白かったです。

緩急が激しいというか、観てる側が振り回される系の作品かな、と。
だって思わないじゃないですか!
今どき中高生向きの少女漫画の実写でもなかなか見ないあまりにも初々しいキスシーン、の直後にまさかまさかのベットイン。
序盤の作品のほやほやした雰囲気からは考えられない展開に思いっきり振り回されてしまいました。


作中特に良いなぁと思ったのが、平泉成さん演じる父親が息子の星野源さんにお見合いを勧めるシーンなのですが。
自分の話に聞く耳を持たずテレビゲームに逃げる息子に対し、
自分もゲームに挑戦するからお前も今までやってこなかった事にチャレンジしてみろよ、的な励ましを父親がするんです。(うろ覚えですみません。)
てっきり父親はゲームを取り上げるのかと思って観ていたので、なるほどなぁと。
同じ目線に立とうとしてくれる両親のもとで育ったから健太郎さんのような優しい人になるんですよね。
登場人物のバックグラウンドに対する説得力は物語の説得力に繋がると思うのですが、その辺りもこの作品は良く作り込まれてるなと感じました。

全体的にテンポが良く、起承転結がはっきりしていて中だるみを感じない作品。
友だちにオススメしたい作品です!
美月

美月