何回見たかわからないくらい大好きな作品。
久しぶりに視聴をしたので改めて評価。
当時は源さんへの色眼鏡で作品を見ていたけどそれを抜きに考えられる今だからこそ見てもやはりいい作品だし、更に面白く感じた。
両家の親は障害を持つ奈穂子に同情するのに対し、健太郎は自分には障害がないが欠点は沢山あるといい、奈穂子は見た目がわからないからこそ人となりを見たいといい、お互い対等な目線で恋に落ちていく様がまさに純愛であり、素敵な関係性。
色々あって2度も大怪我をする健太郎だが、その不自由さが、奈穂子の目の障害の不自由さ(治るものに対して対等という言葉は使ってはいけないかもしれないけど)その点でも不自由な箇所は違えど対等な2人の関係性を表しているように感じる。
対等というより、不自由な所をお互いで補っていると言った方が正しいかもしれない。
何より嬉しかったのは箱入り息子にさせていた根本的な原因である母が2回目の大怪我で見舞いに行かない、という行動で子離れをしたのだと理解できたところ。
2人の関係性だったり、親の成長だったりを、自然な言い回しや映像で表現している部分がこの作品の美しさであると思う。
そしてこの主題歌が細野晴臣であることに気づき、かなり痺れた。