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クライム アクション サスペンス コメディだ。(何じゃそれ)
私は前作を鑑賞している。
込み入った相関関係が分かりにくく苦戦した記憶がある。
(でも、面白かったよ)
今回は分かりやすかった。
前作のテイストを残しつつ意外性のある展開も見せてくれるのだ。
今回も殺し屋がわんさか出てくる。
個性的な4組の殺し屋たちだ。
ターゲットはウィードというFBIのベテラン情報分析官である。
一体なぜ彼が命を狙われるのか。
一介のFBI職員に過ぎない男がなぜ。
FBIはウィードの護衛チームを編成し、堅牢な隠れ家へ彼を匿う。
4月19日午前3時が指定された時間だ。
それまで彼を守り抜かなければならない。
殺し屋たちはそれぞれ準備を整えウィードの隠れ家へと迫っていく。
彼らに横の繋がりはない。
独立した個人事業主なのである。
各々のやり方で隠れ家に潜入し、自分がターゲットを仕留めるつもりでいるのだ。
果たしてFBI側はウィードを守り切る事ができるのか。
それとも、殺し屋たちがウィードの暗殺に成功するのか。
・・・と思っていたら、そんな単純な話ではなかった。
物語は2転3転していき、怒涛のクライマックスを迎えるのである。
いや、なかなか面白かった。
殺し屋たちのキャラクターも良かったし、謎の依頼人の見せ方も上手かった。
以下ほんのりネタバレ
前作は有名俳優がたくさん出演していたが、今作で私がご芳名を存じ上げていたのはウィード役のトム・ベレンジャーだけであった。
作中、彼の主演作「山猫は眠らない」について一瞬触れられていて少し嬉しかったのだが、あれは何らかの忖度なのだろうか。
ちなみに、吹き替え版では「プラトーン」になっていた。
忖度なのだろうか。
そんな忖度まみれの彼が、ただ守られるだけの役?
弱々しく怯えるだけの役?
そんな事があろうはずがない。
ここで鋭敏な私は瞬時に理解したのだ。
物語の本質に気づいたのだ。
真理を見極めたのだ!
悟りを開いたのだ!
トム・ベレンジャーは怪しい!
・・・うむ、さすが私だ。