T太郎

スモーキンエース2のT太郎のレビュー・感想・評価

スモーキンエース2(2010年製作の映画)
3.4
921
クライム アクション サスペンス コメディだ。(何じゃそれ)

私は前作を鑑賞している。
込み入った相関関係が分かりにくく苦戦した記憶がある。
(でも、面白かったよ)

今回は分かりやすかった。
前作のテイストを残しつつ意外性のある展開も見せてくれるのだ。

今回も殺し屋がわんさか出てくる。
個性的な4組の殺し屋たちだ。

ターゲットはウィードというFBIのベテラン情報分析官である。
一体なぜ彼が命を狙われるのか。
一介のFBI職員に過ぎない男がなぜ。

FBIはウィードの護衛チームを編成し、堅牢な隠れ家へ彼を匿う。
4月19日午前3時が指定された時間だ。
それまで彼を守り抜かなければならない。

殺し屋たちはそれぞれ準備を整えウィードの隠れ家へと迫っていく。
彼らに横の繋がりはない。
独立した個人事業主なのである。
各々のやり方で隠れ家に潜入し、自分がターゲットを仕留めるつもりでいるのだ。

果たしてFBI側はウィードを守り切る事ができるのか。
それとも、殺し屋たちがウィードの暗殺に成功するのか。

・・・と思っていたら、そんな単純な話ではなかった。
物語は2転3転していき、怒涛のクライマックスを迎えるのである。

いや、なかなか面白かった。
殺し屋たちのキャラクターも良かったし、謎の依頼人の見せ方も上手かった。

    以下ほんのりネタバレ

前作は有名俳優がたくさん出演していたが、今作で私がご芳名を存じ上げていたのはウィード役のトム・ベレンジャーだけであった。

作中、彼の主演作「山猫は眠らない」について一瞬触れられていて少し嬉しかったのだが、あれは何らかの忖度なのだろうか。

ちなみに、吹き替え版では「プラトーン」になっていた。
忖度なのだろうか。

そんな忖度まみれの彼が、ただ守られるだけの役?
弱々しく怯えるだけの役?
そんな事があろうはずがない。

ここで鋭敏な私は瞬時に理解したのだ。
物語の本質に気づいたのだ。
真理を見極めたのだ!
悟りを開いたのだ!

トム・ベレンジャーは怪しい!

・・・うむ、さすが私だ。
        
T太郎

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