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チャイルドコール 呼声のkojikojiのレビュー・感想・評価

チャイルドコール 呼声(2011年製作の映画)
3.5
2011年 ノルウェー🇳🇴作品
監督:ポール・シュレットアウネ

北欧サイコスリラーで、主演がノオミ・ラパス。面白くない訳がない。ノオミ・ラパスにハズレなしの方程式。それで観ることにした。

ところが、この作品、なかなか難しい。現実と空想がごっちゃに描かれているためなかなか真実が見えてこない。それで二度観をした。それでやっとだいだいのストーリーはわかったが、細部には「何故」が残ったままだ。彼女の空想とヘルゲに惑わされたままなのだ。

始まりは
「アナ?、聞こえるか?アンデシュは、どこにいる?アナ?どこなんだ」
鼻血を出して倒れているアナ。ラスト近くのシーンと同じシーンで始まる。
あとで描かれるが、彼女が知り合いになる店の定員ヘルゲのこの言葉。「息子のアンデシュはどこにいるのか」と聞いているのだ。アンデシュは部屋にはいず、死体もない。これがこの物語の解明の糸口。ちゃんと準備して始まっている。

 夫の虐待から逃げてきたアンナ(ノオミ・ラパス)と息子のアンデシュ。
彼女は就寝中の息子の安全を考えて、無線機を購入した。
ところが、その無線機に近所の家庭から助けを求める子供の声が聞こえてくる。

アンナは元夫から息子を守るため、毎日学校まで送る日々が続くが、学校の先生は、アンナを学校にいれず、帰るようにいう。このあたりから何かおかしいと思い出す。

ある日、親しくなった、無線機を買った店の店員ヘルゲ(クリストッフェル・ヨーネル)とお茶を飲んでいたら、アンナは記憶がところどころなくなり、現実と夢が混同していると言いだすのだ。やっぱりおかしいのだと、このシーンではっきりする。

(ネタバレ注意⚠️)


何かおかしいアンナ、ということは近所の虐待事件は本当にあったのか。そしてヘルゲとその母親の関係。これはどんな関係なのか。一向に現れない夫、本当に彼女は追われているのか。息子アンデシュとその友達は現実にいるのか?そんなことがごっちゃになってスッキリしないまま話が進む。

わからないのは店員ゾルゲが昔、アンナのうちに住んでいたことがあると言う話。この話は事実なのか、事実なら何故そんな設定をしたのか?ここがよくわからないところだ。

なるほど、最後はそう言うことねとは思えはするが、鮮やかな収束と言えずスッキリしなかった。

2023.04.25視聴182
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