ねっしー

チャイルドコール 呼声のねっしーのネタバレレビュー・内容・結末

チャイルドコール 呼声(2011年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

画面構成も込みで綺麗な映像だったし、ホラー調の音楽もプロットに嵌っていて、雰囲気はとてもよかった。

夫の虐待から逃れる為に息子と共に知らない土地へ越してきた女性の物語。
夫がいつ来るのかという恐怖から、学校に入れるのも怖いし、一人で寝かせるのも怖いから、ベビーコールを8歳の息子の部屋に設置する。
しかし、そのベビーコールは近所のベビーコールと混戦し、別の虐待世帯の会話を拾ってしまう。
いろいろと錯乱した主人公は自分を陥れようとする社会福祉士を頭の中で作り上げ、錯乱状態のまま彼(実際はトイレの修理に来た管理人だとか笑)を殺して自らも死ぬ道を選ぶ。


話が徒に複雑にされているため、『シックスセンス』に近い作品に感じる。
だけど、実際には3つの虐待家庭を描いている。

1つは主人公女性の、虐待死した息子と息子を殺して自殺した夫。
2つ目はアパートに暮らしていた殺された少年とその両親。
そして、3つ目が昔親から虐待されていた家電量販店に勤める主人公の男友達。

別の要素では、主人公女性と男友達にはいくつかの共通点がある。
対人恐怖症であることと、立場は違えど家庭内暴力を受けていたこと、それから虐待死した子供が見えていたこと。
それだけ二人共センシティブだったのだろう。

実際に何を伝えたかったのか私には分からなかったのだけど、こう見ていくと一番描きたかったのは主人公の相談を受けていた男性だったのかなと思う。
虐待されていた過去、母親と遊んだ過去を持ちながら、自発呼吸が出来なくなった母の自然死を選ぶか考えるように医師から言われる。

結局何を言いたかったのか、やっぱり分からないし気になってしまう。

たしかノルウェーも医療費は掛からないんだよね。

んー、分からないな……笑





北欧映画見ると毎回思うけどドイツ語と似ているね。
ねっしー

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