菩薩

グッバイ・ファーストラブの菩薩のレビュー・感想・評価

グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)
3.3
童貞なので全く分からないのだがきっと忘れられない初恋とか諦められない初恋みたいなものが正しく青春を通過して来た人達にはあるのでしょう。清く正しくロメールっぽいフランス映画と言った感じだが、何が一番ロメールっぽいかと言えばローラ・クレトンのノーブラだったりする。高校生の時にイチャコラばかりしていた彼氏が自分を置いて南米に自分探しの旅に出てしまう。初めのうちこそ手紙のやり取りもあったがそれも途絶え遂には孤独に耐えきれず自殺未遂、そういや私大学生の頃付き合っていた彼女が留学に行き帰って来たその日にフラれた事がありましたわな(所謂SAマジック)。その後建築家を目指した彼女は歳上の建築家と良い関係になるが元彼と再会してしまい思いが再燃してしまう、って言うわりとしょーもない話。劇中では7年ほどの月日が流れる事になるが、彼女は成長している様で過去、いや記憶と言うものに囚われている。結局再燃した関係もすぐに破綻する事となり、彼女は二度も大粒の涙を流す羽目になるのだが、涙の数だけ強くなれるよな岡本真夜的な事が言いたいんじゃないすかね、知らんけど。ウジウジと初恋に囚われている彼女とは対照的に熟年離婚したっぽいママがなんと晴れやかな事か。ペンギンカフェオーケストラが使われてたのでそこだけ妙にアガったが後は大してノレず、ただローラ・クレトンはめっちゃ良い。
菩薩

菩薩