KOUSAKA

グッバイ・ファーストラブのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)
4.0
国立映画アーカイブの上映企画『フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡』にて鑑賞。

日本語タイトルの「グッバイ・ファーストラブ」って、そういうことやったんやね~。

初恋の悲しみをきっぱり乗り越えた後の、主人公カミーユの新たな人生や成長物語に重きが置かれるのかと勝手に思っていたんですが、まず前半で「絶賛初恋中」の時期の描写にたっぷりと時間が取られていて、その意外性が個人的には良かったですし、後々のストーリー展開にもちゃんと効いてきます🤔

初恋相手のシュリヴァンは、カミーユのことを心から愛しているんですが、同時にちょっとカミーユが「重い」系の彼女でもあったので、結果的に感情のズレが生じてシュリヴァンから別れを切り出すことになります。

カミーユの自殺未遂など色々あったけど、ポンと時間が飛んで4年後。19歳になったカミーユがいきなりショートヘアになっていてドキッとしました😵似合いすぎててめちゃくちゃ美人‼️

カミーユは建築関係の勉強を始めていて、新しい恋人も出来たから、もう過去はきっぱり忘れて新しい人生を踏み出しているのかと思いきや・・。ここからのグチャグチャがこの作品の最大の見どころです。これぞ、フランス映画の真骨頂ですね~😊

色々あるけど、最終的なカミーユの「グッバイ・ファーストラブ」をしっかり見届けて欲しいと思います。シュリヴァンにプレゼントされた麦わら帽子が・・。ああ~~‼️

全編通じて美しい風景がたくさん登場しますが、ラストシーンの美しさはまた特別で、カミーユの新たな決意とこれからの人生を暗示しているような景色が、見る側に深い余韻を与えてくれます。
KOUSAKA

KOUSAKA