岩嵜修平

グッバイ・ファーストラブの岩嵜修平のレビュー・感想・評価

グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)
3.8
フランス、これだけ濃厚な人生を送ってたら、そりゃ濃厚な映画を作るわと納得させられた。初恋からの恋愛依存症からの成熟と思いきや…。前半の男視点の物語と思いきやの後半の大きな変化に胸を掴まれた。家が光と闇によって型作られるように人生も光と闇で出来ている。

ミア・ハンセン=ラブ監督、『EDEN』は結構好きだったけど、またタイプが違う映画で、フランス映画らしく、現代の都会の美しさも自然の輝きも撮れる作家だと分かったので、次回作『ベルイマン島にて』も期待。主演のローラ・クレトンは、あれだけ輝いていたのに、その後、あまり映画には出てないのか。

国立映画アーカイブのこの企画での上映だったけど、他の作品も面白そう。いつか、現代フランス映画監督特集もやって欲しいな。セリーヌ・シアマ監督やミカエル・アース監督の初期作品とか観たい。

フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡 | 国立映画アーカイブ
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