あるる

凶悪のあるるのネタバレレビュー・内容・結末

凶悪(2013年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

知らぬが仏と言いますか、こんな世界を知らぬまま天寿を全うしたいものです。俳優さんみんな演技がすごいです。その世界の人みたい。その世界知りませんが。

ピエールさんはわかりやすい悪党ですが、リリーさんの淡々と、時に嬉々とした感じが、底知れない&生まれながらにやばい人感が。山田氏は最初大人しい感じだったけど、どんどん熱が入っていくほど目がばきばきになっていく様が凄いなと。正義も行きすぎると狂気ですね。
ベクトルが違うだけで、この3人は狂っているというかとことん自分だけ、な印象でした。
やってること棚上げで自分以外を悪党認定するあたり、まさに凶悪だなと。

あと個人的には、舎弟達は根は常識人ぽいというか普通の感覚持ってそうな雰囲気で、やってることに引いてたり戸惑ってる様がまじやばの人達と対比して見えてよかったです。

時系列の見せ方も、後からそうなるのか!とはっとするような、引き込まれる作り方だったと思います。めちゃめちゃ後味悪いですけど、それも色んな要素が上手い映画だからこそだなと。
あるる

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