俳優陣の演技力が素晴らしい作品。
まさに『 外道』で救われないし、恐ろしいのにハマって行く。と言うか、落ちて行く感がすごい。
面会中に豹変するピエール瀧の目ぢからにビビるし、リリーフランキーの普通のおじさんなのに恐ろしい飄々とした感じが、いつもならゆるく見えるのに、怖い。
山田孝之の執着が引き返せなくなって行く追い込まれる様子も、家庭内の疲弊した閉塞感も絶妙に組み込まれていて、見終わった後はため息が洩れてしまう。
全く救いが無い。
しかも、実話。
ドロドロと溜まるヘドロみたいな重さなのに、何故かまた見たくなる。
個人的には大好きなタイプでした。