マーくんパパ

ガラスの墓標のマーくんパパのレビュー・感想・評価

ガラスの墓標(1969年製作の映画)
3.3
昔、ハヤカワノベルス小説読んだが殆ど忘れてた。ジェーン.バーキン逝去で思い出しDVD観た次第。敵対する麻薬組織壊滅に差し向けられた殺し屋セルジュ(セルジュ.ゲンズブール)は待ち構える敵の銃弾受けて瀕死の重傷を負い、たまたま飛行機で一緒だった大使館の娘ジェーン(J.バーキン)に助けられる。そこからは2人の情愛シーンたっぷり(当時ホントに恋仲の2人だから2人の気分は満点)とノワール路線脱線。冒頭“コレは麻薬に関する物語ではなくて愛と冒険の物語です”と断り入れてあるから文句も言えないけど…。途中合流したセルジュの相棒アメリカ人も宙に浮いてて敵対ボスのクルト.ユルゲンスやゲンズブールのいかにも暗黒街に相応しい顔付き役者の活躍の場はなく非情な殺し屋たちが情に絆された生温い映画になってしまいました。若々しいバーキンのアンニュイな表情と肢体を眺められるのが唯一の収穫かな。