たむたむ

ノー・ワン・リヴズのたむたむのレビュー・感想・評価

ノー・ワン・リヴズ(2012年製作の映画)
3.6
「だから二流の犯罪者は嫌いなんだ」

以前フォロイーさんにオススメ頂いた作品。
『ミッドナイト・ミート・トレイン』で米国進出を果たした、北村龍平監督によるハリウッド第2作目。

道中で強盗団に襲撃され、恋人を亡くした男がギャングたちに報復していく、スラッシャーバイオレンス。

なんこれ!不思議な体験が出来る作品でした。
悪であるはずの脅威の対象が、ダークヒーローのように見えてくる斬新な切り口。なので、残虐非道な行為の数々が、爽快で気持ち良く映る。でもちゃんと襲われる側の恐怖も味わえるという。
人体ミンチなど、グロ描写も流石の北村クオリティ。

ただ、尺の問題か予算の影響か、ストーリーの作り込みが浅かったり、主人公の男も無双かと思いきや終盤は手こずったりと、雑なキャラ設定は余りに残念で、惜しいと感じる部分は無きにしもあらず。。
でもまぁ、なかなか楽しめたので良し!

逞しくて美しい主演ルーク・エヴェンズのビジュアルはじめ、『悪魔のいけにえ』で撮影監督を務めたダニエル・パールによる拘りの感じられるカメラワークと絵力は見応え十分。被った死体の中から血みどろで現れるシーン、最高でしたw
続編あっても不思議じゃないラストだったけど、もう厳しいんだろうなぁ…(´-ω-`)

ちなみに吹替はツダケンさんで、更にセクシーさが増しててヤバかった。あのネットリ口調…たまらん♡
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