ショウコ

モンスターのショウコのレビュー・感想・評価

モンスター(2013年製作の映画)
3.3
お金を貯める→装備(顔)を整える→もっと稼げる仕事へ移る→さらに整える。過去に自分をフった男を倒し、目指すラスボスは初恋の同級生…って事でRPGみたいな話でした🗡
整形して見返すのは良くあるネタですけど、安易に「本当に醜いのは荒んだ心」あたりへ持っていかず一途な純愛に重きを置いている点がちょっとユニーク

整形前→整形後にジャンプするのではなく、醜い特殊メイクが徐々に剥がれ、女優さんの本来の顔が現れてくる過程は映画としてめっちゃ面白い。その中間の「矯正器具でゴテゴテになってる顔」まで出す所にも攻めの姿勢を見た。マスクを取ったら包帯巻いてて、その隙間からストローで飲む画ヅラは心がザワつきます

「素顔=整形美人の役」という、現実と逆の設定は女優さんへの最高の賛辞ですね。しかも「豊胸手術までして手に入れた完璧なオッパイ」として自前の胸をさらすなんて一生もんの思い出でしょうよ。実際、惚れ惚れする理想の張りと形をした双丘には平伏さずにいられません。どんだけ鼻高々で演じてたんだろ羨ましい💢峰不二子か



濡れ場シーンを見てこれは女性監督に違いないとピンときましたよ💡 月光に浮かび上がる裸体は綺麗だし、あらゆる悦びが伝わってくるとても良いエロさです。と思ったら脚本まで女だった

ですがその割に心理描写は薄く、整形前の主人公がただの頭足りない女みたいになってて何考えてるのかサッパリ分かりませんでした。特殊メイクで表情を満足に動かせないってのはあるでしょうけどモノローグとか色々あったろうに勿体ない!「過去の顔も全て知った上で一緒になろうと言ってくれる男←→初恋で揺らぐ心」もこれじゃ見えません。
監督、脚本、女優まで美人揃いだし、不美人の気持ちを描くのは逆に難しかったって事か🤔



「男は目でセックスをする」という台詞があるんですが「愛しのジェニファー」って映画では全く逆でした。正しいのはどっち…?👀
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