マーロン・ブランド主演の元祖暴走族映画。
小さな田舎町に乗り込んできた、敵対する2つのモーターサイクルギャングが、一騒動を起こす。
"Hey Johnny, what are you rebelling against?"
"Whadda you got?"
ずっと観たかった作品。
今見ても尚鮮烈な50'sアウトロー青春映画。とにかく男臭く、画力が強い！モノクロ映画が、黒のライダースを着たバイカー野郎たちに埋め尽くされるという光景が異様だった。一本道、地平線の彼方からバイカー集団が続々と向かってくるオープニングシーンから圧倒された。
バイカーカルチャー。トライアンフ(BRMC)/ハーレーダビッドソン(The Beatles)のバイク、ショットのダブルのライダース、リーバイス501、瓶ビール、タバコ。音楽が、ロックではなく、洒落たSwing&Jiveだったことと、バイカーたちが不良集団というより、やんちゃな調子乗り集団だったことが意外だった。
マーロン・ブランド扮するアンチ・ヒーロー"ジョニー"。ショットのダブルのライダース、リーバイス、キャップ姿で(私物の)トライアンフを乗り回す。反抗的で暴力的な男だが、何に反逆しているのか自分でも分かっていない所が面白い。外見の"男らしさ"と内面の繊細さを見事に演じ切っていた。ジョニーのキャラクターは、マーロン・ブランド本人に重なるものがいくつもあったらしい。
BRMC ☠️ vs The Beatles。若き日のマーロン・ブランド vs これまた若き日のリー・マーヴィン。二人とも20歳には全く見えない。撮影外でも仲が悪かったらしい。
好きになった女性を巡って酸いも甘いも経験する所は、しっかり青春映画。強奪したバイクレースの準優勝トロフィーが、自分のシンボルとなり、それを好きになった人に贈ろうとするも拒まれる。
トリビア
・マーロン・ブランドが披露したもみあげが特徴的な髪型は、エルヴィス・プレスリーやジェームズ・ディーンに大きな影響を与えた。
・ジョニー(マーロン・ブランド)は、ビートルズの"Sergeant Pepper's Lonely Heart club Band"のアルバム・カバーに載っている。
"What are they fighting about?"
"Don't know. Don't know themselves, probably."
"You're still fighting, aren't you. You're always fighting. Why do you hate everybody?"
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