ちいさな泥棒

ブラック・ブレッドのちいさな泥棒のレビュー・感想・評価

ブラック・ブレッド(2010年製作の映画)
3.9
崖から落下した親子の死体を発見したアンドレウ。知らぬが仏すぎる真実や下した決断。愛情故だとしても大人の都合や嘘に振りまわされる様子がつらすぎた。純度120%の彼に対しおませな女の子が…なハードな設定描写もチラホラ。皆んな必死に"生きている"。わかるとタイトルがつらい。

森でこっそり水浴びしてることに気づかれて振り返って「フッ…」と微笑むこの青年が美しすぎた…友情なのか恋なのかもっと彼との交流も描いてほしかったな〜。ファンタジー描写はないのに少しそう感じる不思議さで『パンズ・ラビリンス』みたいと思ってたらスペイン内戦後だから時代背景は一緒なんだね。

これもはじめて知ったけどカタルーニャ語って言語で話してたらしい。確かにスペイン語とはまた違う感じで心地がよくて聴き取りやすかったかも。カタルーニャ語は内戦時代後の40年間にわたり使用を禁止されてた言語でお偉いさんしか使っちゃいけなかったらしい。

この手の作品を観るとちゃんと歴史の勉強すればよかったとかもっと歴史の勉強しなきゃだめだと思いますねぇ。