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ブラック・ブレッドのmatsuのレビュー・感想・評価

ブラック・ブレッド(2010年製作の映画)
3.9
スペイン内戦が絡む2010年スペイン/フランス映画

スペインのゴヤ賞9部門受賞など評価が高い作品のようです、高評価通りなかなかの秀作映画でした~



※ネタバレ含みます

冒頭、荷馬車で森の中を通っていた男性を覆面かぶる誰かが石で殴り殺し、馬を傷つけ荷馬車ごと男性の死体と男性の息子を崖から突き落とす衝撃的な場面から始まった

それを目撃した少年が主人公

少年の父親は共和派の主要メンバーで、その当時優勢になっていた反乱軍(フランコ側)から目の敵にされていた

少年の父親は反乱軍に政治犯として捕まってしまうが、それでも少年は父親の事を誠実な人間と信じていた

しかし、冒頭の殺人事件や凶悪事件に父親が大きく関わっていた事実を知ったり、父親が釈放されるように体を使って町の権力者たちに媚びへつらう母親の姿を見たり、同級生の少女に性行為をする教師、内戦中の大人たちの残酷な行為など、様々な大人のエゴを見て少年はやりきれない思いを抱える

教師に自ら体を許す少女、洞穴の中で同性愛者の男性を去勢する場面などなかなか過激な場面が多かった
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