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HK 変態仮面の映画を見る猫のレビュー・感想・評価

HK 変態仮面(2013年製作の映画)
3.8
タイトルこそ知っていたけど、レンタルするのは少し恥ずかしくもあり、ずっと遠慮していた作品。
だが先日「Amazonプライムさん、有難うございまーす」という感じで何気に観賞した。
こういう馬鹿馬鹿しさを振り切って完全に開き直ってる下品すぎる映画。
大好きです。
ということでヒロインの愛子ちゃん同じく、こちらまで変態仮面の虜に。
馬鹿馬鹿しいことを、真剣にやってしまえば、それは時に見る人の目を釘付けにするエンターテイメントに仕上がってしまう。
それを体現してるのが、主演の鈴木亮平の鍛えられた圧巻の肉体美。
「こいつ、本気で変態仮面を演じてやがる(ごくり)」
というリスペクトが1つこの映画を支える主幹となって、評価を底上げにする。
またパロディ映画としてもなかなか面白くて、気味悪さとシュールさでは本家アメコミヒーローに勝っているのではないかと思うがどうだろう。
さらに主人公の己の性に対する苦悩はなかなかに真剣なものだ。 
私が青年なら、パンティの力で変態変異するより、スパイダーの力で特殊変異してしまう方がまた精神的ダメージが浅い。
後半の失速を抜きにしても、最初のインパクトがあまりに強すぎて興奮が冷めきることなく、最後まで見終えてしまった。 
あまりに笑ったので、友達や兄弟、果ては両親にまでオススメする始末。
後日、母から
「お父さん、変態仮面すごく気に入って大爆笑してたわよ」
と聞かされました。
とりあえず、よかったよかった。