MaShiro

嘆きのピエタのMaShiroのレビュー・感想・評価

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
3.8
とにかく前半はえげつない場面が続き直視したくないので目を細めていた。
韓国映画のバイオレンスシーンは半端ない。。普段は観ないようにしているけど、キム・ギドクということと、ラストシーンがすごいということだけで耐えて観た。

親の愛情を知らずに育った主人公は非道な仕事を淡々とこなしていくが、ある日母親という女が現れて愛情というものを知り、今まで自分がどんなにひどいことをしてきたかに気付き、自らを罰する。
人間が生まれて一番最初に受けるべき親からの愛を受けないと人格にこんなにも影響をあたえるものなのか。
おどろおどろしい作品だけど、やはりラストはここ10年ぐらいで一番衝撃を受けた。
ヴェネツィア国際映画祭の上映で観客がラストシーンで総立ちになり何10分か拍手がやまなかったのがわかった。
でももう一度観ようとは思わない。

今から観るかたは心身が健康なときに観てください。
怖いからと最後だけみてもダメです。なぜああしたかがわかりませんから。
そしてこれを観たあとはお口直しに「春夏秋冬。。春」を観てください。
※キム・ギドクがコロナで亡くなった。こんなクセの強い監督はなかなかいないので残念です。
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