このレビューはネタバレを含みます
暴力的な方法で借金の取り立てを務める主人公イ・ガンド。ある日母親を名乗る女性チャン・ミソに出会い、共に生活することとなる。主人公が心を許しだすと母親は見えない所で奇怪な行動を取るようになり....。
最期のチャン・ミソから涙が出てくるシーンがとても印象的だった。
チャン・ミソに出会う前と後とで主人公が他人に対する接し方が異なる。主人公はチャン・ミソに慈しむ心を教えられた。母親から与えられる母性とはものすごく高尚なものであるというメッセージなのだろうか。
また本作から贖罪とはどうあるべきなのかとも考えることができる。最後のイ・ガンドの選択は正しかったのか。直近で大きな事件の被告の判決が決まったばかりに罪の正しい償い方とは何かというものを問われた作品でもあった。