ビフォアシリーズ最終作。
会話劇の持ち味はそのままに、
2人の世界はより多くの人に触れ、広くなった。
夢のようなひと時よりも生活の不満が表に出ることも増えた。
前作からの進展に驚きつつも、
どんな時間を過ごしたかは想像できる。
生きていく中で生活は変わり、ずっと同じではいられない。
今夜1日で、何かが劇的に変わることはきっとない。
それは1夜の劇的な出会いから始まった彼らにとって大きな変化。
ここからの人生は今日のようにすれ違っても寄り添って、どちらに針を振るかはわからないけど日々を過ごしていくなかで答えを見つけていくような気がする。
ビフォアシリーズがこの結末に帰着するのも作り手も一緒に年を重ねたからなのかな。
本当に80歳になった時にまた演じてほしいな。