I

ビフォア・ミッドナイトのIのレビュー・感想・評価

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)
3.5
お洒落でユニークだった二人がどこにでもある夫婦に墜落している感。
それはそうで、前作2つは稀な関係性であり、非日常。今作は日常の二人の風景。
今までとは全く違う二人の関係性。
救いだった相手がしがらみになり、醜い部分が露呈し、不満が募り爆発する。
他人と深く知り合っていくことの良さが全然分かっていない自分には言い合いがただただ苦痛に見えてしまう。
セリーヌの言う怒りが活力というのは分からなくはないが、相手を攻撃する怒りをぶつけ合う二人を見て、それを肯定するのはやはり難しいのではと思ってしまう。
一緒にいるというのとは、深く知り合うことに意味があるからではなくて、どうしても惹かれあって離れてはいられない二人、ということなんだと思う。
どこかにいそうなリアリティはさすが。でも、映画としては前2作くらいロマンティックなのが好みかもしれない。
I

I