ハル

県庁おもてなし課のハルのレビュー・感想・評価

県庁おもてなし課(2013年製作の映画)
3.4
原作は未読、大好きな岡田惠和さんの脚本ということで鑑賞。
“おもてなしの心”を題材に綴られていく郷土ムービー、優しい雰囲気満載の作品だった。
“高知”の街おこし。
県を活性化させる為、奮闘する役所の人を描く人情劇スタイルとなっていて、仕事を通じた職員達の成長にラブ要素も加味されている。
というか恋愛テイスト濃いめ。

キャストは錦戸亮、堀北真希、高良健吾など粒揃い。
役所に勤める掛水(錦戸亮)とそこへ元々アルバイトとして働いていた明神(堀北真希)も加わり、みんなでアイディアを出しつつ試行錯誤。
予算の問題や関係各所の調整など本当に大変そう…

観光ムービーという性質上、街の良さが印象的に映し出されているのも特徴に思えた。
壮大な景色と趣きを感じる建物などの癒やし。
路面電車や鮮やかな絶景など、都会にいると味わえないモノばかりで居心地の良い感覚に包まれる。

派手な演出があるわけではないので、人によっては退屈に映るかもだけど…
友情、仕事、恋愛がバランスよく配置され岡田惠和節も健在。
ゆったりリラックスモードの鑑賞には悪くない一作に感じられた。
普段、区役所や警察署へいくと「なんでこんなに面倒くさいの?要領悪すぎでしょ…」と思ってしまうことも多いけれど、役所の人達も抱えてるものが沢山ある中で仕事しているんだよなぁと相手側の立場になり、考えてみる気付きともなった。
ハル

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