踝踵

ワールド・ウォーZの踝踵のネタバレレビュー・内容・結末

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

「アトラクション型映画」という印象。
勝手に作った造語なのでどういうことか説明すると、
ジェットコースターやお化け屋敷などの「アトラクション」は、遊園地でスリルや恐怖を楽しむためにあるが、「生還すること」が前提で設計されていると思う。危険に見えても生還できる事が保証されているので、乗客はスリルを安全に楽しむことができる。それがアトラクションの定義だと思う。

そしてこの映画のブラッドピッドは、どんな危機に面しても主人公補正で生き延びるのである。もはや不自然なレベルで生き残るので、ブラピだけが「絶対に生還できる安全なアトラクション」に乗っているような違和感がある。その不自然さが気になって「アトラクション型映画だなぁ」という感想が出た。

アトラクション的な不自然さを感じさせる具体的な要因は「都合のよさ」「周囲の献身的すぎる犠牲」「間抜けな理由で発生する事件」の3つだと思う。
「都合の良さ」
大勢の人が走る中誰もRVに乗らない事、ゾンビの血が口に入っても感染しない事、
そもそも主人公が元国連の職員で軍に特別扱いされる点から、感情移入ではなく「主役になりきる」タイプのアトラクションにせざるを得ない。
「周囲の献身的すぎる犠牲」
飛行機に取り残されれても平気な軍人達が印象深い。普通の人間だったら欲を丸出しにすると思う
。と書いてきたけど多すぎるし書いていて飽きてきた。重箱の隅を突いているみたいで疲れた。

要するに都合の良い脚本の映画なのでビジュアルの過信は禁物。
踝踵

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