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ワールド・ウォーZのmofaのレビュー・感想・評価

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)
3.5
【全体的にバランスが悪い】

感染するとゾンビになるという、パニック映画。
ワールド・ウォーというだけあって、舞台は、アメリカ・韓国・イスラエル・ロシアと、世界をまたにかけている。
 元国連調査員のジェリーが、世界をこの感染から救うために、立ち上がる。

  全世界を背負い、一人、戦う男。
一緒に調査に出るはずだった研究者は、めちゃめちゃ早く死んでしまい、
誰に相談するわけでもなく、ホント、一人で、事態の収拾をはかろうとする。

 そうなん??
たった一人で??そんなもんなん??

・・・・とびっくりする境遇におかれるが、ブラピは自分だけの決断で、
各国を渡り歩き、最後には、予防法を持ち帰る。

・・・・ゾンビ。

正直、声を大にして、言いたいのは・・・・・

海外ドラマのウォーキング・デッドの方が、面白い。

・・・・という事だ。

そして、同じゾンビ映画

「アイ・アム・レジェンド」よりは、若干、面白い。

・・・という事だろうか(もふぁ比)

 まぁ、お金がびっくりする程、投入されているので、
映像的に、飽きないし、
一体、これは、エキストラなのか??と思うほどの、人の群れに、驚く。
 
 しかしなぁ~。
どうも、
ブラピって、世界を転々とする必要があったんか??と、思えてならん。
そもそも、「ゾンビがよける人間」に、もっと早く、誰かしら気付かんもんかな~と。

「あ・・・なんか、私、ゾンビがよけてくれたんです」みたいな申告ありそうじゃないのかな。

何故、ブラピ、世界を渡り歩いたんどすか???

 と、根本的なところから、否定してしまいそうになるんですけど。
私だけかしら??
 

 前半は、スピード感に溢れ、
場面がドンドン変わるが、後半から、トーンダウン。
 飛行機が墜落しても生きてるブラピ。
最後は、一体、どんなスケールで終わるんや??と思ったが、
これが、びっくりする程、静かな幕切れ。
 今までのスピード感は??と思えるほどで、研究室でワクチンをとりにいく場面は、間延びし過ぎて、緊張感が最後まで持たなかった。

 まさか、これで、解決??

・・・と思っていると、ホントにそれで解決しちゃってて、
視聴者のその「へ???これで終わり?」という感想を払拭するためか、

「戦いは終わっていない。戦いはこれからだ・・・」的なブラピのアナウンスがひつこく入る。
これ、正直、いらんかったと思う。

 そして、日本ではゾンビもの・・・とはCMされず、
「家族愛」的なものを全面に押していたが、
家族愛は、2の次3の次という感じ。
 奥さんのミレイユ・イーノスが、なんか、イマイチだったかな~。
・・というか、あんまり、二人の愛が伝わってこなかったんですけどね。

奥さんと家族は、政府の避難船に避難出来てて、
ご飯も食べれるし、寝る場所にも困らないという境遇。
 
 一般市民代表の私なら、絶対、一瞬にゾンビにつかまり死んでしまうか、
避難場所の周りで、「私も、入らせて~」と叫びながら、
ゾンビの襲来に合い、死んでしまうに決まっているので、
 
こんな特別待遇の妻に、同情もないし、
軍人に、嫌味の一つや二つ言われるシーンがあったけど、
だから、何やねんー!!

・・・と思ってしまうのだ。
でもって、余計なトコで、電話してくるし。

 ゾンビがいる町に、妻を置いて、
世界の人類を守るため、奔走する・・・という設定なら、
CMでも流れた「家族を選ぶか、世界を選ぶか」みたいな文句に合致するが。
 家族には、基本、危機感が全くなかったりするので、
あの宣伝文句は、いかがなもんかと思う。

 そういえば、この映画は、
ラストシーンが大きく変わっているらしい。
 ホントは、ロシアで、大戦が起きる設定だったらしいが。
(これが、よく分からないけど)
 それよりは、地味だけど、今回のほうが良かったように思う。
 ほぼ、一人で決断し、行動するブラピだけど、
最後は、仲間とともに、予防法を探し当てる。
 よくある流れだけど、一人ですべてを背負うよりは、
こういった感じが、人間らしくていい。

 
まぁ、間延び感はあるが、退屈せずに映像的にもスケールは大きかったが、
映像と内容のバランスが良かったとはいい難い。
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