デニロ

真夏の方程式のデニロのネタバレレビュー・内容・結末

真夏の方程式(2013年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

7、8年前、夜、テレビで観ていたら連れ合いが帰ってきて、わたしが観ていないのに観るな、と消されてしまってそれきりになっていた。『沈黙のパレード』の復習で観た『容疑者ⅹの献身』に引き続き。

よく判らぬ設定だ。

多感な中学生女子が人をぶち殺した挙句、長じて美しい海を守るんだ云々という環境保護活動をしゃあしゃあと出来るものなのだろうか。14歳をナメちゃあいけない。第1の殺人からモヤモヤとして入り込めない。

おまけにバレバレになって自首しようとする杏に福山雅治は、君は恭平君を守って欲しい、等とたわけたことを言う。恭平君もそのうちに自分のしたことに気付くだろうから。恭平君が手を下したなどと断じる。無茶苦茶な。何様なのだろうか。偏狭な物理学者かと思っていたらマッチポンプのファッキンお代官様だった。

そもそも前田吟による第2の殺人、一酸化炭素殺人計画も怪しいものだ。あの古ぼけた隙間だらけの旅館で密閉された空間が作られるものなのだろうか。綿密に目止めでもしておかなければ駄々洩れではなかろうか。

まあよい。

ファッキン代官は最後に無用の風鈴を鳴らす。

/答えが必ず導き出されるとは限らない。成長していけば必ず答えは見つかる。忘れるな、君はひとりじゃない。/

うるさいよ。

2013年製作公開。原作東野圭吾。脚本福田靖。監督西谷弘 。

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