8さん

スター・トレック イントゥ・ダークネスの8さんのレビュー・感想・評価

3.7
謎の男の出現により史上最大の危機が地球を襲いUSSエンタープライズのクルー達が奮闘する姿を描いたSFアクションシリーズ第2弾。

西暦2259年、USSエンタープライズ号の船長となったカークは、未知の惑星探索を行っていた。しかし、探索中に大規模な地殻変動が発生し、カーク達は窮地に立たされる。副船長のスポックはマグマが噴出し荒れ狂う火山に取り残されてしまう。どんな危機が起ころうと仲間を見捨てないカーク船長は、諦める事なく連邦のルール違反を犯してまで、スポックと惑星の原住民を助けるが、カークは船長を解任されてしまう。

時を同じくしてロンドンでは、宇宙艦隊データ基地が何者かによって攻撃され、大きな被害が出ていたのだった…


『見るがいい。あいが世界を滅ぼすのを。』


危機的状況から始まる冒頭。絶望とも言える状況で、抜群のチームワークを見せるUSSエンタープライズのクルー達。誇り高き父の血を引くカーク船長にとって、何が起ころうとこの決断は覆らない。情に熱く仲間の事には常軌を逸した判断をするカークの統率力は、こういった場面からも把握出来る。

前作でしっかりとキャラクター紹介をしたクルー達の活躍も見逃せない。カークやスポックを中心にクルー達の出番も多く、個々の活躍無しミッションをこなす事は容易でない。宇宙船であり家でもある巨大なUSSエンタープライズのクルー達は、同じ使命を持った仲間で多くの時間を共有する家族とも言える。物語は家族の友情や愛も語っている為、今回の敵との対比も面白い要素ですね。

驚異的な力と知性を持ちながらも、それを誇示せず終始冷静沈着なジョン・ハリソン士官。敵になるしかなかった確固たる理由を持ち、哀愁を漂わせるその風貌は不思議な魅力を漂わせベネディクト・カンバーバッチの演技力の高さが伺えます。
8さん

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