このレビューはネタバレを含みます
ほのぼのした映画かと思いきや思い切り日本の福祉の現実をまざまざと見ることになった。
親が障害がある子供の将来を悲観し死を選ぶ。実際にしばしば起こっている現実。
グループホームで働いていた袴田さんの言葉 「ともちゃんとの結婚を断った相手を責められるのか?」
現実だとしても、責められる世の中であって欲しい。偏見にばかり寛大である必要はない。
障害があると小学校の時点で学校が分かれ、それ以来障害者との接点はとても少ない。
まず、世の中の偏見=知らないものへの恐れ、それを無くしていくことしか解決手段はない気がする。
理解ある人々がまわりにいても頼ることも出来なければ、本人が住む所を選ぶ自由もない。
グループホームでなら幸せに生きて行けたであろう、マコ。
親の虐待の恐れがあっても、自宅に帰らなければならなかった島やん。
何をしたらよいのかわからないけれど、こういう現実があることを心に刻んで生きていきたいと思う。