SatoruAsai

オブリビオンのSatoruAsaiのレビュー・感想・評価

オブリビオン(2013年製作の映画)
4.0
いやぁ、このテの話でここまでオリジナリティのカケラもないのが逆にすごい。主人公のジャックさん同様、観てるこちらも『月に囚われた男』とか『デジャヴ』とかがフラッシュバックして大変やったがね。

それでも個人的には好きな作品。
とりあえず舞台は用意したから、あとはトム・クルーズに丸投げ、って潔さがいい。
ヒロイン役のオルガ・キュリレンコの儚げな感じが素晴らしい。007のときはそんなにグッとこなかったから、このへんも演技力なのかね。

ジャック49号の後釜がジャック52号ってことは、世界中にまだまだジャックさんがウヨウヨしてると想像できるわけで、じゃああのラストの再会シーンの最中にも、記憶の片隅の「オレの嫁」を探しているジャックさんはウヨウヨいるわけで、でもそれぞれに三角関係に悩むヴィカさんもウヨウヨしてるわけで…。

まぁ、オリジナルのジャックさんはテットの中でぐちょんぐちょんに解剖されたりしてるわけだから、嫁の心情的にはどうせクローンだからまいっか的なところもあるんだろうか。ま、それこそどうでもいいか。

嫁がジャック49号に、あなたはああ言ったわこう言ったわって湖畔で話すシーン、あれはひょっとして嫁の願望だったのかな?だから「この記憶はあなただけのものよん」の発言があったと思われる。だとするとやっぱ52号じゃダメじゃん、ってことになってもうわけわかんね(笑)。

2013/10/14
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