くわまんG

オブリビオンのくわまんGのレビュー・感想・評価

オブリビオン(2013年製作の映画)
4.5
あらすじ:人は皆死ぬ。問題はどう死ぬかだ。わかったかクソ野郎。

エイリアンとの戦争で荒廃した地球をパトロールしてたら、不時着した宇宙船の乗組員が俺の名前を呼んだんですけど!?…というお話。

最後は必ず人間性がテクノロジーに勝利すると説く、胸熱B級人間讃歌。ブレードランナー×アルマゲドンな脚本ですが、相手が自然現象でなく悪党なぶん、アルマゲドンよりも感動的。人間を人形だと思っているエイリアンは、死んでも自己犠牲の尊さを理解できないというわけです。

トム・クルーズの名演も光る。特に、ジュリア治療前にヴィカに“確認作業”を行う際の残念そうな表情や、テットを本音で騙す時の悟ったような表情からは、様々な感情の錯綜が見て取れます。

それと、オーパーツ感のあるメカデザインやサウンドエフェクトが超カッコいい。飛空艇の方向転換機構とか、ドローンとの空中戦とか、痺れます。

個を定義するのは器ではなく想い、ということで「残り数千の管理人どこいった!?」とか野暮なツッコミは脳内処理推奨。苦境でも諦めずに約束を守った漢、それが救世主ジャック・ハーパーなのです。