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クロユリ団地のazusaのレビュー・感想・評価

クロユリ団地(2013年製作の映画)
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コメディ映画かな?最後まで見るのが苦痛だった。やはり「リング」や「仄暗い水の底から」を撮った中田秀夫監督はもういないのか。まず主人公の演技が拙いと感じる。怖がり方が目を見開いて呼吸を荒くするだけの一辺倒で、恐怖ではなく過呼吸になりそうで心配になった。次に主人公像というか脚本というか、主人公があまりにも精神的に弱すぎる。一番の被害者は笹原さんだと思う。要するにミイラ取りがミイラになったって筋書きで、ここまで弱いままだとそもそも介護職に進むのも適切なのか疑問。独居老人の孤独死を見つけただけであそこまで長く気するようでは、遅かれ早かれ精神的な限界は迎えただろうなという印象。この主人公には一切共感できる部分がない。2度もここから離れるよう助言されてなお留まり続けるあたり、むしろ彼女にとっては殉じることもひとつの選択肢だとすら思った。祓い屋たちもまた取って付けた位置付けだし、主人公に振り回されてそして誰も居なくなったって感じ。
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