ぼっち侍

人類滅亡計画書のぼっち侍のレビュー・感想・評価

人類滅亡計画書(2012年製作の映画)
4.0
3作ともあまり従来のパターンに捕らわれず、良い意味で自己流に作った映画だと思いますが、自分的には2番目の「天上の被造物」がいちばん伝わって来たなと・・・こんな映画は見たこと無い。いや、強いて似たものを言うならインミョンは「2001年宇宙の旅」のHALを彷彿とさせる。作品全体はだいぶ違いますが。また今まさにAIというものが社会に浸透しつつあることもあって、タイムリーなテーマでもあるが、ただタイムリーな作品と言うだけの作品ではない、これは。
 まずインミョンが修理班のお兄さんに語りかけだす時点で戦慄のようなものが走る。そこが不思議ではあるんですよね。だってロボットが人間顔負けなことを言ったりするなんて、別に映画の世界ではむしろベタな表現と言っても良いのに、なぜだろう??
 そこからどんどん深く、哲学的になっていって書くのは難しいので無理ですが、最後に何かどんでん返し的なこともあって、そこがある意味いちばん意味深で怖かったです。