クリーム

インポッシブルのクリームのレビュー・感想・評価

インポッシブル(2012年製作の映画)
4.1
序盤にド迫力の津波シーンで、身体に力が入りまくる。開始20分から涙を誘います。長男がトムホと言う理由で簡単に観たら駄目なヤツだった。実際、めっちゃ可愛いけど…。2004年スマトラ島沖地震の実話ベースで、感動的に盛られてる感は否めないけど、良作だと思います。ナオミの特殊メイクが凄かったです。メイクにより、どんどん死にそうな顔になって行く。技術の高さを感じました。

2004年スマトラ島沖地震の実話がベース。マリアとヘンリーの夫妻は3人の息子を連れ、タイのリゾートホテルでバカンスを楽しんでいた。しかしクリスマスの翌日、大地震による巨大津波がタイまで押し寄せ、一瞬にして一家全員飲み込まれてしまうのでした。

※津波で流されるシーンが、かなり激しいので、東日本大震災で津波の被害に遭われた方等は注意が必要です。



ネタバレ↓



まず、津波のシーンが凄まじく、激流に飲み込まれる様子はド迫力で恐怖でした。そんな中、母マリアと長男ルーカスの壮絶な避難の姿に力が入りっぱなしで、自分達だけでも大変なのに小さな子供を二人で助けたり、母の足が肉ごと剥がれているのをルーカスが辛すぎて見ていられなかったり、過酷な状況下でルーカスが母の手助けをするシーンから、涙腺崩壊。
地元の人に助けられ、病院で状態が悪化して行く母に人助けをする様に言われたルーカスが探し人の手伝いをして回る姿、母と離れ離れになり母の死を疑い始めたルーカスの心情、もう泣きっぱなし。しかもトムホだから可愛いのよ…。
父と弟達も助かっていて、父は弟達だけを安全な避難場所に行かせ自分はマリア達を探します。父の回りには、同じ境遇の人達が集まり、貴重な携帯を貸してくれたり、一緒に捜索したりします。
母が見つかりホッとしたルーカスだけど、母はどんどん悪化して行く。そんな時、病院で父を見かけ追いかけると、ルーカスの声に反応したのは2人の弟達で、父もその場で再開出来ます。ここだけは、かなり盛ってると思います。
そして、皆で母の元へ。その後、入っていた旅行保険のお陰で、母の治療の為、チャーター機で、家族揃ってシンガポールの病院へ向かうのでした。
ラストに幸せそうなモデルとなった家族の写真が映し出されます。

劇的になるよう、盛ってる感は確かにあるんだけど、それを差し引いても良い映画でした。災害時に知らない者同士助け合えたり、救助や医療等、様々な援助をしてくれる人達が沢山いる事の素晴らしさ。人間も捨てたもんじゃないと思える素敵な作品でした。普段、人間が一番恐ろしいと思える映画ばかり観る私の心は温かくなりました。そして、トムホはやっぱり良い。可愛いくて強くて、頑張る姿に私はティッシュが離せませんでした。
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