海老シュウマイ

ぼっちゃんの海老シュウマイのレビュー・感想・評価

ぼっちゃん(2012年製作の映画)
1.0
底辺でブサメンな自分にとっても、これ俺の物語じゃないなぁ。
ましてや基地の内とか外とか関係ないだろ。さすがにそこまで言われたことないぞ。
そして、基地の外の対極がイケメソ?二項対立にさえなってないじゃん。

なんというか、
こじらせが足りないんだよなぁ。
俺ぐらいになると「好きな人には幸せになって欲しい。だから自分ではダメなのだ」ぐらいになるわけよ。ヤリたいとか思わなくなる。

仕事での人間関係なんて期待もしないでしょ、友人なんて考えもしない。逆に嫌な奴がいてもずっと続くわけじゃないと思えるのが良いとこなんじゃん。

どこかで聞きかじったような派遣社員像、いじめ、パワハラみたいな描写も浅かった。ガキのいじめみたいな。
もっと巧妙にやるからタチが悪いんだよ、「自分の成長のために今は頑張ろう」とか、やりがい搾取とか。


これもともと、「タロウのバカ」みたいな中高生の話だったものを、「秋葉原の事件にインスパイアされた」とか言って無理矢理、後付けで底辺要素入れたんじゃないかってぐらい、全体的にガキっぽい。

無理に社会派ぶらなくていいし、「弱者に寄り添う大森立嗣」みたいなの欲しいだけならやめてほしい。
偉大な父親とイケメンの弟に対するコンプレックス、ぐらいの心持ちでこっち側に来なくていいから。