秋葉原連続殺傷事件をテーマにした作品。
全て見終えた感想「きつい」。
もうこの一言に尽きる。
誰も救われない、何も変わらない、真っ暗な映画。
でもこういう救いようがない映画大好き。
気持ち悪い二人のおっさんがいじめに耐えながらキャッキャ ウフフするガチホモラブストーリーかと思いきや、いきなり山の中で屍姦レイプする闇瑛太のシーンが出たり、死体遺棄の片棒を担がされる主人公。
もう秋葉原の事件よりこっちの方が気になってしまい、加藤容疑者のフォーカスがかすみがち。
あの闇瑛太は本当に実在した人間だったんですか?彼がしでかした連続殺人はもちろんフィクションですよね??
一番評価すべきなのはキャストの演技力で、登場人物の内面や心情、表情が染み込んでいてリアルだった。
主人公の梶くんの奇行、あれ本物でしょ….まるで加藤容疑者本人を見ているようでした。
それと、この映画を見た視聴者誰もが感じていること。それは「警察」という概念がこの映画にはないこと。
これに関しては本当に雑過ぎ。見ていて不自然なシーンがあまりにも多すぎてここには書ききれないほどなのだ。
ここだけは本っ当に残念。
もう一つ残念だったのが、あの事件を直接描かなかったこと。一番見たかったシーンなのに秋葉原に着いたシーンで終わってしまった。
でも思い返すとあの終わり方はありっちゃありだったなぁ….もうあそこからは全員が知っている事実のみが描かれるのだから….