爆裂BOX

ディスコード -DISCORD-の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ディスコード -DISCORD-(2012年製作の映画)
3.3
神経質で潔癖な母から折檻を受けていたアニーは母の葬儀に参加するのを拒否していたが、実家に戻った姉ニコールが失踪した為戻る事に。更に従姉妹のリズまでが失踪し…というストーリー。
インディーズながら全英で大ヒットしたという新感覚ホラーです。
ストーリーは実家に戻ったアニーが超常現象に見舞われ、姉や従姉妹の消息と共に家に隠された謎を調べていくという物です。
派手な展開は無く地味なんですが、アニーが見舞われる超常現象はJホラー風味で中々不気味です。冒頭の姉ニコールが娘とパソコンで話すシーンで「後ろの人は誰?」と言われるシーンはベタながらゾッとさせられますね。写真に映る女の手が動いたり(稲川淳二の怪談っぽい)、モーテルで鏡に生首と倒れる身体が映るシーン、天井に浮遊する女霊等のシーンはゾッとしました。
途中で出てくる霊媒の女の子も作りものみたいな顔で、かなり不気味でした。最初彼女の言ってる事意味が分からない感じだけど、真相分かってみればまんまな事言ってたんですね。それでももうちょっと分かりやすく言ってほしいけど(笑)まあ「ジューダス」って名前は言ってたか。
隠し部屋を見つける所や、アニーが霊媒の子が残した言葉や霊の写った写真を手掛かりに謎に迫っていく展開はサスペンス感あって楽しめました。
終盤は意外な展開になってきます。まさか地下室から出てくるとは…心霊ホラーとこのジャンルを合わせたから新感覚なのかな?あの床から現れる所はちょっとギョッとしました。そこからのアニーの攻防も適度にハラハラできて良かったですね。
最後の「彼」の眼とアニーの眼が同じなのはやはり…そこをはっきり明かさず仄めかすだけで終わらす所も妙に尾を引く後味残しますね。
でもアニーはあんなに幽霊に空中引っ張られてたりしたのに「彼」が今まで特に何もなく生活できてたのは何故なんだろう?あの幽霊も伝えるにしても乱暴すぎますよね(笑)最初に投げ飛ばされた時にアニーが死んでたらどうするつもりだったんだろ?
キャスパー・ヴァン・ディーンが刑事役で出てますが、あまり活躍しなかったのは残念。
全体的にショックシーンもオーソドックスで流血も少なく派手さは無いですが、そこそこ楽しめました。