意外な展開で面白かった。
粗筋だけだとよくあるサイコ系B級サスペンスっぽいし、若手育成のサンダンス映画祭参加のインディペンデント作品だったりだしで、なかなか再生ボタンを押す気にならなかった。
ところが、一旦、観始めたらホラーな雰囲気が良い感じにじわじわ盛り上がり、最初のジャンプスケアは心底ビックリした。
しかも後半は一転して「えーっ、そういうことなん⁈」と予想外の展開となり "味変" が楽しめる。似た展開のメジャー作品を観たばかりだけど驚いた。当然ながら事前情報なし、少しバラしすぎな予告もスルーした方が楽しめる。
幼少期、異常なまでに子供に厳格だった母親が亡くなり、葬儀と遺品整理のために先に帰省した姉が愛娘を残したまま行方不明になる。幼少期のトラウマを抱えた妹がそれでも何とか姉の行方を探し出そうとするのだが、、、というお話。
メジャーなエンタメ作品とは異なり音楽も映像トーンも地味だけど作り手はわかってそうしているのだと思う。興行収入第一であれこれ横槍が入るだろうメジャー作品にはない好きなタッチ。
邦題の「ディスコード」は「不仲、仲たがい」という意味で原題「The pact」の「協定、お約束」とだいぶ違う。原題は何だか意味深。
意味深と言えば、妹役の主人公が終始、謎の美爆乳アピールだったり、愛娘ちゃんの子役が超可愛いかったりするのは、 "怖さ" との対比なのか単なる "箸休め⁈" なのかーーは観る人次第なのだろう。
ラストカットも意味深だと思ったらコレは続編ありの予告だった。
